宇宙のことを分かっているとき わたしは熟睡していて わたし というものではなくなっている、それで 起きればいつものばかに戻っているのだし どうしようかと思う。

ない

人は獣として生まれ、寸時人間であって また人という獣に戻ってゆく そうであれば。そのくらい単純であればなあ 今どこだろう 神様と呟くときの柔らかくころころとした小ささ 森へ這入ったときの自分の境界の確かさと脆さ 海を見た…

まじなう

「どうせこのくにでは、わたくしから他者への働きかけはもれなく呪術になっちゃうのよ。気楽に行かっし」

大きな 大きな人が来て 何か気を遣って、指でそっと 扉を押したりしたのだけれど それで 何か話せるわけでもなし あなた、そこへ居られると 陰になって。夏の昼ならば それでいっときならば いいのだけれど。 会議が あるので…

自分のための 小さな暮らしが欲しくなったのでした ごく 単純なものが良い。余計な もののない。ただ 寝起きできるだけの 小さな空間と 布団と 台所と 水と 電気と、携帯と、パソコンと、通信環境と、 コップと はぶらしと、…