雨粒

きれいな目をした小父さんが 一人、山小屋へつづく階段を登ってくる 軽く息を上げほほ笑みを薄く浮かべ 小父さんは階段を登ってくる。三月あたまのよく晴れた昼時で、小鳥たちが機嫌よく鳴きかわしていた せんせい。山小屋の主をたず…

あいさつ

われわれはばらばらである あなたにあいさつを送る あなたの幸福を願う 死んでしまう のではなく 生きている ことのありさまが変わって わからなくなる。しかも もとからそうであったことだけは 疑いようがなく分かってしまう …