空洞について

胸のあたりから宝石を掘り出してみる

そうしてしまってからなぜそんなことが出来たのか驚く、また

そんなものをどうやって胸のなかで育てていたのか

いかにもな顔をして

あなたに渡す、見て欲しいから、それで

あとの胸の中は涼しいだろうか、風が鳴るだろうか

そこに今何もないことの

その何もなさのために

そこに手を入れてみる、なるほど

か何か言って

しばらくそのまま動かずにいる